当院について

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e-CART(イーカート)
難治性腹水症に対する腹水濾過濃縮再静注法
難治性腹水の治療とは?
おなかに針を刺してたまった腹水をぬき、細菌、がん細胞や血球成分をとりのぞき、アルブミンなどの有用成分が濃縮された腹水を点滴で戻します。
腹水はどうしてたまるのですか?
1.肝硬変などによる血液中のアルブミンの低下
肝硬変などにより、アルブミン※1をつくる機能が低下します。
血液中のアルブミンが少なくなると、血管の外に漏れ出た水分を血管内に戻すことができなくなり、腹水がたまります。
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※1 血液中のタンパク質の一つに『アルブミン』があります。
アルブミンは、血管中の水分を保ったり、水分を血管の中に引き込む働きをしています。
2.病気やがんなどによるもの
炎症性の病気やがんなどにより、血管から血液成分や水分がしみだしやすくなり、腹水がたまります。
3.その他の原因
その他にも、門脈※2圧の上昇など、様々な原因で腹水がたまります。
- ※2 門脈:脾臓や消化器からの血液を集めて肝臓に運ぶ静脈のこと。
難治性腹水って何ですか?
利尿剤などの薬物を使用し、水分を外に出しても腹水量が軽減できない、また治療をしても繰り返したまってしまう腹水を難治性腹水といいます。
CARTについて
①お腹にたまった腹水をぬきます
e-CART専用の貯留バッグにぬいた腹水をためます。
血圧などの急激な変化を避けるため、腹水をゆっくりぬきます。
②ためた腹水を濾過濃縮します
e-CART専用の貯留バッグにためた腹水から、細菌、がん細胞や血球成分をとりのぞき、アルブミンなどの有用成分を濃縮する操作を行います。
③濾過濃縮後の腹水をからだに戻します
アルブミンなどの有用成分が濃縮された腹水を点滴で戻します。

